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けんしんの株式投資

米国株・日本株・トルコリラについて思う事をつらつらと書いています

米山新潟知事の辞任観測と東京電力株

こんばんは、けんしんです。

 

昨晩、寝ようとしたときにびっくりのニュースが流れてました。それは、新潟県の米山知事が女性問題を理由に辞職の意向を固めたというものです。

 

今日午後の会見で辞職は決定ではないとのことでしたが、今後の動向次第では私の持ち株に影響を与えますので、少し考えてみたいと思います。

 

それは、東京電力です。

 

東京電力は、ご存知の通り東日本震災で福島第一原発事故を引き起こしたことから、倒産や国有化もささやかれるほど壊滅的な打撃を被りました。当時、2000円を超えていた株価も大幅に下落し、200円を割るほどにまで下落しました。

 

しかし、倒産寸前まで追い込まれた東電も種々の問題を抱えつつ急速に業績を回復しています。2011年度末の決算で3.5%だった自己資本比率が、直近の決算(2017年第3Q)で21.1%まで上昇している点を見ても如何に劇的な回復を遂げているかお分かりいただけると思います。

 

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(東京電力決算より)

 

しかし、それ程の回復を遂げても株価は400円程度と振るわない状況が続いています。本日(4/17)時点で433円、PER2.41倍、PBR0.27倍と他に類を見ない割安さです。

 

勿論、理由もなく安い訳ではなく、イメージが最悪、賠償金問題、訴訟対応、廃炉費用が絶大、など様々な事情があります。今後も東電の屋台骨を揺るがす事もあるかもしれません。私もそうしたリスクを意識しながらホールドを続けています。

 

そして、そんな東電株が上がらない理由の一つに柏崎刈羽原発の再稼働問題があります。原子力安全推進協会の審査は完了しているものの、原発の所在地である新潟県の米山知事が断固反対の立場を取っており、未だ再稼働が見通せない状況です。

 

そうした状況下で、米山知事の辞任観測が流れました。反対派の知事が辞任となれば、再稼働に前進し、東電の不透明感の一つが払拭され、業績向上が期待出来るかもしれない…そんな思惑から東電株は大きく上げてスタートしました。

(最終的には+3円の微増)

 

 

 

私も実際に辞任となれば、東京電力に大きな影響を与えると思います。しかし、ここで問題になるのは後任の知事が誰になるかと言う事です。

 

当然、再稼働推進派の与党候補と反対派の野党候補の戦いという構図になるはずです(辺野古移設を巡る沖縄県と同じ状況ですね)。

 

与党候補が勝てば再稼働に大きく前進しますが、野党候補が勝てば状況は変わらず。逆に、野党候補次第では今以上に厳しくなる可能性もあります。

 

与党としては、仮に米山知事が辞任したとしても内閣支持率が回復した時点で選挙を実施したいという想いはあるかもしれません。

 

私個人としては、東電株ホルダーである事を抜きにしても、まだ日本に原発は必要であると考えています。何れなくすことは賛成ですが、代替エネルギーが弱い以上、拙速な廃止は日本のエネルギー政策上難しいと考える次第です。

 

今回の件を持って東電株を買い増すという結論にはなりませんが、売ろうかという思いはかなり弱まりました。

 

まだまだ含み損ですが、今後もリスクを意識しつつ東電株ホルダーを続けようと思います。

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