けんしんです。
6月付で、ダウ・デュポン(DWDP)からデュポン(DD)とコルテバ(CTVA)がスピンオフされ、株式が交付されました。
4月に先行してダウ(DOW)がスピンオフされており、ダウ・デュポンはダウ、デュポン、コルテバの3社に分割された形になります。
私は元々ダウ・デュポン225株保有しておりましたが、今回の3分割でダウ、デュポン、コルテバの3銘柄を75株ずつ保有する形となりました。
コングロマリット・ディスカウントの成否
私がダウ・デュポンの分割で気になっていたのは、3社に分割されたことでコングロマリット・ディスカウントが消滅し、株価が上昇するのか??という点です。
コングロマリット・ディスカウントとは多角化している企業において、単体でそれぞれの事業を営む企業との比較で、市場からの評価が低く株価が割安になりやすい性質のことを言います。
アメリカでは、GEやスリーエムがコングロマリットとして有名ですね。
ダウ・デュポンは事業内容に沿って3社に分割された形なので、コングロマリット・ディスカウントが剥落し、株価が上昇するか注視していました。
残念ながら分割前より株価は下落している
分割直前のダウ・デュポンの評価額と、現時点の3社合計の評価額を比較すると、下記の通りとなります。
銘柄 |
日付 |
株価 |
株数 |
評価額 |
ダウ・デュポン |
2019/3/29 |
53.31 |
225 |
11,994.75 |
ダウ |
2019/6/14 |
51.15 |
75 |
3,836.25 |
デュポン |
2019/6/14 |
75.08 |
75 |
5,631.00 |
コルテバ |
2019/6/14 |
25.19 |
75 |
1,889.25 |
ダウ、デュポン、コルテバの評価額合算値:11,356.50
分割後の3社評価額合計は、分割前より下がる結果となりました(5.35%下落)。
一方、同じ期間のS&P500は、2,834.40→2,886.98と1.9%上昇しています。
市場平均に大差で負けたことになり、残念な結果となりました。
ちなみに、この期間中に貿易戦争が激化して、景気循環銘柄である素材セクターは株価が下落しやすかったと推察します。
そこで、素材セクターETFであるVAW(バンガード社の素材ETF)の株価推移を見てみると、123.09→125.80とこちらも上昇しておりました。
ダウ・デュポンはセクターETFにも負けたことになります。
現状では株主にとって悲惨な結果と言ってよい状況ですね。誠に残念です。
保有を続けるか売ってしまうか悩む
現在、旧ダウ・デュポン3社の保有を続けるか、売ってしまうか悩んでいます。
保有を続けたい理由としては、スピンオフされた企業の株価変動について、身をもって体感・勉強したいというものになります。
売却したい理由としては、旧ダウ・デュポン3社は景気循環銘柄で、今後の景気後退懸念や米中貿易戦争激化を思えば、保有はリスクがあると考えているからです。
正直悩みますが、一番穏当な案としては、売却する一方、ウォッチリストに入れて企業の動きを見守るというところでしょうか。ポジションを外すとウォッチに身が入らないのが難点ですが。
売った資金で購入予定の銘柄は固まりつつあるので、これを買いたい気持ちが強まった時が、旧ダウ・デュポン3社を売る時になりそうです。
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