けんしんです。
かねてより公表されていたダウ・デュポン(DWDP)のスピンオフが実施された。
元々ダウ・デュポンは、ダウ、デュポン、コルテバ・アグリサイエンスの3社に分割される計画で、今回実施されたのは、1発目のダウ(汎用化学事業)のスピンオフである。
ダウ・デュポンの既存株主は、ダウ・デュポン3株に対し、新生ダウ(DOW)1株が交付される。
私にとって初のスピンオフなのでワクワクしている。
スピンオフによる株価の動き
スピンオフ初日(4/2)の新生ダウの株価は56.25で終えた。
そして、新生ダウの離脱を織り込む形で、分離元のダウ・デュポンの株価が下落した(54.42→36.49)
スピンオフ後のダウ・デュポンと新生ダウの時価総額を合算すれば、スピンオフ前のダウ・デュポンの時価総額と一致するので、下落は問題はない。
ただし、当方の口座を見ると、まだ新生ダウ株が交付されておらず、ダウ・デュポンの下落のみが反映されているので、新生ダウの分だけ私の資産額が減少している。
いずれ解消されるはずだが、気持ちの良いものではないので、早く新生ダウ株が交付されて欲しいものである。
個人的に今回のスピンオフは歓迎
今回のスピンオフは、税務計算が大変そうではあるものの基本的に歓迎している。
理由としては、コングロマリット・ディスカウントが消えると想定されるからである。
元々、ダウ・デュポンは旧ダウと旧デュポンが合併してできた会社である。
二つの会社をガッチャンコした上で、事業内容で再分割する方法は、旧ダウ&旧デュポンより専門性の高い新会社の誕生を可能にする。
会社としての強さが、新ダウ>旧ダウ、新デュポン>旧デュポンとなる事を期待している。
新生ダウは株主還元を高めるらしい
新生ダウは、新たな生産設備の投資を減らし、自社株買いや配当によって純利益の65%を還元するようである。
新生ダウが誕生して株価は大きく上昇したが、これは株主還元の高さを好感したからとのこと。
他の方の投資ブログを読む限り、ダウ・デュポンホルダーはほとんどいないようだが、高配当であることが広がれば興味を持つ人も増えてくるかもしれない。
ところで、新たな生産設備の投資を減らすのは果たして良いことなのだろうか。
私としては、いま現在の株主還元より、将来価値の拡大を志向して欲しいのだが…
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