こんばんは、けんしんです。
私のメインは株式投資ですが、最近はFXに意識が向いております。
理由はFXで持っているトルコリラがだだ下がりでポートフォリオ最大のお荷物になっているからです。
アルゼンチンの金利が40%に
覚悟はしていましたが、米国の金利上昇が与える新興国への悪影響は恐ろしいものがありますね。
アメリカのイラン核合意離脱もありますし、新興国投資のリスクが改めて強まって来たように思います。
さて、そんな折、びっくりなニュースが目に入りました。
アルゼンチンの政策金利が40%になったというものです。
外国為替市場でのアルゼンチンペソの下落が止まらないため、金利を29.26%(4/27)→33.25%(5/3)→40%(5/4)と段階的に引き上げて行ったようです。
FXで高金利通貨とされる南アフリカランドで6.5%、トルコリラで8.0%であることを考えると凄まじい数字ですね。
しかも、一連の利上げが1週間足らずで実施されたとは驚きです。
アルゼンチンは過去にもデフォルトを起こしている
インフレ率が極めて高い、経常収支・財政収支が大赤字というアルゼンチンの国内事情に加えて、アメリカの利上げにより新興国から資金が逃げ出している影響が大きいのだと思います。
米国が強くなれば世界中の投資家が、新興国から資金を引き揚げ、米国への投資を増やします。
新興国でもアルゼンチンの国内事情が最も悪いため、今一番悲惨な状況になっているというところでしょう。
通貨防衛のため利上げを行い、また、IMFに300億ドルの信用枠設定を要請したとのことですが、これでアルゼンチンペソが下げ止まるかが気になるところです。
特にアルゼンチンは2001年にデフォルトを起こした前科がありますので、投資家としては警戒するのは当然でしょう。
新興国全般に対して警戒が必要
経常赤字国は外国からの投資によってファイナンスしていますが、米金利高によって資金が流出し、通貨安となればドル建て債務の負担が増し、デフォルトに陥る危険性が増します。
今はアルゼンチンにフォーカスが当たっていますが、米国の金利上昇やドル高は大小あるにせよ新興国全体に悪影響を及ぼしますので、新興国への投資は慎重にやらねばなりません。
アメリカの利上げが続く以上、新興国下落の流れが今後も継続する可能性があります。
また、アルゼンチンの問題がさらに悪化し、他の新興国に波及する危険性もあります。
FXは慎重に行かねばなと思った次第です。レバレッジを高めてのナンピン買いは強制決済への第一歩なので厳禁ですね。
ポジション縮小を意識しながらレートを確認したところ、トルコリラが反発しています。
一時的な上げなのか反騰の一歩なのか…
ありがたい話ですが油断は禁物です。
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