おはようございます、けんしんです。
私の主力銘柄であるマイクロソフトについて、気になるニュースがありました。
簡単にですが、紹介と所感を述べたいと思います。
マイクロソフトは自ら株主還元をして欲しいという記事
米マイクロソフト(MSFT.O)は自ら物言う株主の役回りを果たす必要がある。同社は現在、正味500億ドル(約5.6兆円)を超えるキャッシュを抱えており、税制改正によりその額はさらに急速に増えていく見通しだ。
債務も問題ないレベルにあり、株主の要請を待つことなく、自主的に配当と自社株買いを増やすべきだ。
引用元:ロイター
上記ロイター記事の内容を簡単に引用すると下記になります。
・マイクロソフトは現在500億ドル(5.6兆円)ものキャッシュを抱えている
・税制改革でその額は更に急速に増える見通し
・業績の勢いにいささかの衰えもない
・格付けがAAAと低金利で調達可能にも拘らず、債務返済を進めている
・来年だけで380億ドルのフリーキャッシュフローが見込まれる
・株主還元を倍にしてもバランスシートには正味のキャッシュが残る
・債務も問題ないレベル。よって、自主的に配当と自社株買いを増やすべき
株主としてはニヤニヤが止まらないような内容です。
キャッシュリッチに対して、株主還元を強く主張する辺り流石アメリカと思います。
マイクロソフトは投資に注力すべき
しかし、私としては結論にある株主還元を増やすべしという意見は反対です。
マイクロソフトは、将来基盤技術であるクラウドで急成長を遂げる一方、将来の覇権をめぐり、アマゾンやグーグルと激しい争いを繰り広げております。
株主還元は成長余力の乏しい、成熟企業こそが強化すべきもの。
クラウドという極めて有望な事業を抱えるマイクロソフトがすべき事は、株主還元の強化ではなく、競争に勝つための投資に重点的に資金配分する事ではないでしょうか。
ここで、投資の原資を株主還元して、結果的にアマゾンやグーグルの後塵を拝してしまっては目も当てられません。
実際アマゾンは株主還元をほとんど実施せず、投資に回しています。
加えて、他業種企業のワイドモートを次々と打ち崩す恐るべき企業でもあります。
いくらマイクロソフトの業績が順調でキャッシュリッチとは言え、非常に厳しい相手であることは疑いありません。
マイクロソフトには、一時的に株主に報いるより、とにかく競争に勝って欲しい。
そのために全力を尽くし、最善策を取り続けることを心より願っています。
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