けんしんです。
先日、楽天証券は、クレジットカードによる投資信託購入を発表して話題になりました。
投資信託購入にも1%の楽天ポイントが付くようで、ユーザーにメリットがある制度ですね。
私もこれはなかなか良い制度だと思います。
そんな、個人投資家界隈を賑わせている楽天証券ですが、本日から「らくらく担保サービス」が始まります。
SBI証券は既に実施済みですので、楽天証券が追い付いたというイメージですね。
内容としては、
「投資信託」を担保に信用取引が出来る
通常、信用取引の担保は、現物株式と現金ですが、今後は投資信託も担保として使えるようになります。
(有価証券の掛値は80%を予定)
FXと先物オプションが、株式・投資信託を使って出来る(2018年末までに開始)
FXと先物オプションの担保は、現金のみでしたが、株式・投資信託が使えるようになります。
注文に必要な現金、株式、投資信託を自動で振替
信用取引をする際に、購入に必要な担保(現金、株式、投資信託)を自動で振り替えてくれるようです。また、株価下落などで、保証金率が下がった時も保有資産を自動振替してくれるそうです。
従来の信用取引の幅が大きく広がるというイメージですね。
メリット・デメリットは下記のように考えています。
メリット:ユーザーの利便性の向上
信用取引はユーザーにレバレッジをかけることでより多くの資金獲得の機会を提供します。今回、信用取引の担保が拡充(+投資信託)され、担保を利用してのサービスも拡充(+FX、先物オプション)されます。
ユーザーとしては従来よりも選択肢が増える形となり、利便性が向上します。
デメリット:リスクのある信用取引が身近になり過ぎる危険性
信用取引でレバレッジをかけることは利益が大きくなる可能性もありますが、逆に損失も拡大させる危険性があります。
(例:レバレッジ3倍なら、プラスの時は利益も3倍になるが、マイナスの時も損失が3倍になる)
あくまで今回は範囲の拡大ですが、これだけ何でも出来てしまうと、リスクの大きい信用取引を安易に利用してしまわないか心配な面があります。
私の意見
当方の意見としては、
・ユーザーに多様なサービスを提供するという点で楽天証券の対応は評価
・しかし、保有資産を担保に取引をするのは、リスクを高めることになり、ユーザー側での慎重な利用が要求される
・よほど投資に熟練した人でない限りは使うべきでない
というところでしょうか。
サービス拡充という点で、楽天証券の姿勢は顧客にとって良いものですが、リスクある制度であるため使う側がしっかりと制御しなくてはなりませんね。
使い方間違えると「私のトルコリラみたいに強制決済食らいますよ!」という点は肝に銘じなければなりません。
しかし、人間の欲というのはなかなかコントロールし難いものです。
私自身、トルコリラの損失を取り戻すべく、「株を担保にFX始める」とか言い出すかも知れません。
基本的にはやらない方が良い。万が一やるとしても、低リスク低リスクをモットーに慎重にやらなければなりませんね。