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けんしんの株式投資

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【カルロス・ゴーン氏逮捕】かつて保有していた日産株自動車株を売却した理由(フランス政府介入懸念)

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けんしんです。

 

まさに激震と言って良いですね。

一昨日発覚したカルロス・ゴーン氏の金融証券取引法違反です。

 

カルロス・ゴーン氏は11年3月期から15年5月期までの報酬が約99億9800万円だったにも関わらず、約50億円少ない49億8700万円と虚偽の有価証券報告書を提出したとして東京地検に逮捕されました。また、共謀したとしてグレッグ・ケリー代表取締役も逮捕されました。

 

 

 

過去に日産株を保有していた

私は過去に日産株を保有しておりました。

 

だいぶ前なので保有期間や購入&売却金額ははっきりとは覚えていないものの、購入したのはリーマンショック前なので2006~2008年くらい、売却したのは2015年だったと記憶しています。

 

マイナスではなかったものの、利益はあまり大きくありませんでした。

事実上やれやれ売りですね。とても悲しい^_^;

 

過去に日産株を購入した理由

私が日産株を購入した理由は、以下の3点です。

 1.日本の主要産業である自動車をポートフォリオに入れたかった
 2.自動車株の中で日産が抜きんでて割安だった
 3.当時、資産規模が小さく、購入単元の小さな日産株が買いやすかった

 

日産が割安なのは今も昔も変わりません。

割安なのは業績の良さがコスト削減に依存している点が嫌気されているからと思います。

トヨタやホンダと比べて、研究開発費が少ないのは成長力という点で疑問符が付きます。

 

さて、リーマンショックでの大幅下落も耐え抜いた私ですが、2015年に遂に売却に至ります。その理由は下記となります。

 

日産株売却の理由

1.カルロス・ゴーン氏の後継者が不在

ゴーン氏は不振に喘ぐ日産を立て直すために、ルノーから送り込まれました。ゴーン氏は見事な手腕を発揮し、日産をV字回復させます。その時に付いた「コストカッター」の異名は有名ですね。私はゴーン氏を高く評価しており、1人に依存する日産に対し、大きな懸念を感じていました。

 

2.日産に出資するルノーのバックにいるフランス政府の存在

理由としてはこちらが圧倒的に大きいのですが、ルノーのバックにフランス政府がいる点です。ルノーは日産株の4割を保有しますが、そのルノー株の2割を保有する大株主がフランス政府です。

 

当時、フランス政府がルノー保有比率を議決権のある33%まで拡大し、管轄下におこうと動き出しました。結局、ルノー・日産両株主の反対もあり、実現しませんでしたが、実施されればルノーを介して日産もフランス政府の管理下に置かれる可能性がありました。

 

同時期にGEのアルストム買収でフランス政府が介入し、GEにとって不利な条件で妥結されています。この条件は現在、GEを苦しめる一因となっています。GE株主だった身としては国が介入する企業の怖さを思い知った形です。

 

このようにフランス政府の意向で日産が左右されかねない事態を目の当たりにし、日産を保有するリスクというものを強く感じました。当然、フランス政府は自国の利益を最優先に判断しますので、日本や株主にとって不利に働く可能性があります。

  

 

 

事件を受けての所感

1については、完全に真逆の結果となりましたね。

私はゴーン氏を高く評価しており、ゴーン氏が去ってから厳しくなると考えていましたが、そのゴーン氏そのものが原因で危機が発生しています。

 

2については、今改めて正しかったと感じています。

今回のゴーン氏逮捕を受けて、早速フランス政府がコメントを出しています。

何かあれば介入してくる雰囲気を伺わせてきます。

 

もし、日産がルノーと離別する方向になれば、フランス政府はルノーの利益を最大化するために、日産に不利になる形で動いてくる可能性があります。

 

今回のゴーン氏の件と私が懸念した事項は、直接関連はないものの、何かあれば連鎖するリスクを懸念しています。

 

個人的にはこの点が解決されない限り、割安さが加速しても、再度購入するという判断は下しにくいところです。

 

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