けんしんです。
非常に困ったなというところです。
ブルームバーグに掲載された下記のニュースです。
アマゾンが独自プロセッサ発表
何でも、アマゾンは独自のサーバープロセッサ「Graviton」を発表し、クラウドサービス「EC2」の新バージョンに使用するとのこと。
今までは、クラウドにはインテル製「Xeon」が使われることが多かったため、アマゾンにとってはインテルへの依存度を減らすことが可能になります。
また、これによりアマゾンのクラウド新サービスはインテル製「Xeon」を使うより最大45%割安になるそうです。
額面通りに行くかは分かりませんが、最大45%という数字の大きさに驚くばかり。
この数字からインテルにとっては非常に利益率の高い美味しい製品なのかもしれません。
本件で、アマゾン・クラウドのシェアを失うことになれば大きな痛手です。
また、マイクロソフトやアルファベットと言った他のクラウド大手が続かないか心配な面があります。
今後成長するクラウドを取り零す事態となれば、インテルホルダーにとっては実に困った状況です。
マイクロソフトにも影響するか?
ここから先は邪推というか考えすぎかもしれませんが、マイクロソフトにも影響しないか懸念しています。
クラウドについてはアマゾンのAWSがトップで、それをマイクロソフトのAzureが追っています。
最大45%割安になるならば、アマゾンに相当な価格競争力が付くと思われます。
そうすれば、当然ライバルのマイクロソフトに不利に働きます。
この件でクラウドのパワーバランスが一気にアマゾンに傾き、今後のマイクロソフトに悪影響を及ぼさないかについても懸念しています。
勿論、新プロセッサ「Graviton」が軌道に乗る保証はありませんし、インテル、更にはマイクロソフトに打撃となるかは定かではありません。
(インテルは結構ヤバそうですが…)
しかし、次々に他業種に進出するアマゾンの恐ろしさを強く感じるところです。
他企業を打倒しながら拡大し続ける姿は正直好きにはなれませんが、一方で本当に凄い企業だとは思うところです。
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