けんしんです。
トルコリラに関して、昨日も意外と書いたけど、更に意外な事が続いた。
金曜日に20.20円→19円と急落したトルコリラについて、現時点で下落分を全て取り戻した。
現在、20.20円台で推移しているが、一時期20.70円に達したようである。
金曜の下落で止まらず、更に下落を続けると覚悟していただけに嬉しい誤算である。
スワップレートが10倍に
個人的に衝撃のニュースなのだけど、トルコリラのスワップが10倍になったようである。
翌日物スワップレートは過去2営業日に10倍以上になり300%を超えた。オフショアファンドがリラのロングポジションを解消しようとしても取引相手方を見つけることができなかったためだと、事情に詳しい関係者2人が述べた。
流動性枯渇は一つには、昨年夏の売り浴びせのさなかにトルコの銀行調整監視機構(BDDK)が導入した制限が理由。BDDKはトルコの銀行がオフショア市場で貸し付けられるリラの額を株主資本の25%までに制限した。
引用元:ブルームバーグ
正直、分かったような分からないような…という話だが、金曜の下落でリラホルダーは一気にポジション解消に走った。それを受け入れるだけの買いポジションがなくスワップレートが10倍に拡大した。これが起こったのは、昨年8月の急落期にトルコ当局が実施した規制が理由とのことである。
流動性の枯渇で何故スワップレートが急上昇するのか分からないけど、一先ずそういう事のようである(スプレッドが拡大するのは大いに理解する)。
スワップレートが10倍になったら恐ろしくて売りポジションなんて建てられないよな~と思うところである。
ただし、スワップポイントのカレンダーを見ても普段と変わらず、実際に10倍になっている印象はない。ネットではちらほらスワップ増加の報告も見るけど、私のところでは今まで通りである。
官制相場に乗るか否か
選挙を控えるエルドアン大統領にとって、リラ安は許さないという強い意志を感じる。
・リラ下落時にはすぐさま引き締め(銀行借入金利UP、外貨準備積み増し)
・リラ急落を招いたとしてJPモルガンを調査開始
・レート急落に責任があると見なしたバンカーに「高い代償を払わせる」発言
後者2つはここまでやるかという印象を受ける。
選挙のためにも絶対にリラ安は防ぐという事なのかもしれない。
投資の格言で、「国策に売りなし」というものがある。
その観点で言えば、国を挙げて上げようとしているトルコリラは買いなのだけど、如何せん強引すぎるのと、新興国ゆえのリスクの高さがある。正直、すんなりと買いとは行かないものだ。
私は投資家として経験していないけど、アジア通貨危機なんて各国の防衛策も実らず通貨が暴落したわけだし。
正直、今上げているうちにポジションを減らした方が良いか悩む。
選挙の結果次第では大きく下落する可能性も大きい。
本当ならレートが動かずスワップだけ吐き出して貰うのが理想だが、レートが乱降下して悩みが尽きない。
しかし、こうして悩み苦しむことが投資をしているという実感を持てるのも事実。
楽をするより悩む方が成長にも繋がるので、前向きに行こうか。
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