けんしんです。
最近の市場の不思議として、債券市場と株式市場で楽観・悲観が逆というものがある。
具体的には、債券市場が悲観で、株式市場が楽観である。
債券市場は悲観(逆イールドの発生)
債券市場は景気先行きを悲観的に見ている。
ここ最近、逆イールド(短期金利>長期金利)の状況が続いている。
特に2年債と5年債の利回りの低さが目立つ
また、ここ1か月での利回りの下落幅は長期債ほど大きい。
逆イールドの発生は景気後退を示唆するとされている。
債券市場を見る限り、市場はかなり悲観していることが分かる。
株式市場は楽観(株高が進む)
株式市場は先行きを楽観的に見ている。
NYダウやS&P500は市場最高値に迫る勢いである。
S&P500は右肩上がりで上昇している。
景気後退や米中貿易戦争などのリスクを強く織り込んでいたら普通はこんなに上昇しない。
株式市場は先行きを非常に楽観しているのが分かる。
債券市場の悲観とは雲泥の差である。
債券市場と株式市場どちらを信じるか
現在、債券市場と株式市場で異なる判断をしているが、いったいどちらを信じるべきか。
結論を言えば、当人のリスク許容度次第で、人によって正解は異なると思う。
基本的には、当人の考えの通りのスタンスを取って良いと思うが、最低限リスク許容度は考慮すべき。
相場に生きる者にとって、市場からの退場が最も避けるべきこと。
従って、リスク許容度が高い人はどちらのスタンスでも構わないと思うが、リスク許容度が低い人は失敗した時に備えて、債券市場よりとすべきだろう。
こうした人は儲ける事より生き残ることを最優先すべき。
私自身は株式市場寄り
ちなみに、私自身は株式市場側(楽観)である。
まず、私のポートフォリオについては、株価が上がっても株式ポジションを減らさず維持しているし、保有比率もオフェンシブ銘柄が多数で、ディフェンシブ銘柄が少ない。
市場へのスタンスとしても、短期的には米中貿易戦争やブレグジットで市場が荒れ、中期的には景気後退期に入るとしても、長期的には復活するだろうと考えている。
以上から、気持ちの面でも資産構成の面でも、株式市場側のスタンス(楽観)に身を置いている。
ただし、楽観していると言っても、落ちないと考えているわけではない。
あくまで志向するのは長期での成功で、短中期ではコケることは大いにあると思っている。
そして、短期での失敗は許容するというスタンスである。
大事なのは自分の考えと逆に動いた時に耐える覚悟や対処法を予め立てておく事だろう。
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