けんしんです。
今回はパウエルさんグッジョブと言わなければなりませんね。
パウエルFRB議長が講演し、内容が好感されて株価が大幅に上昇しました。
パウエル議長、貿易戦争激化で利下げ示唆
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、深刻化する米国と主要貿易相手国との対立の影響を今後も注視していくとし、必要なら利下げの可能性も閉ざさない姿勢を示唆した。
議長は4日、シカゴ連銀で開かれた会議で講演し、「貿易交渉などの問題」に関して「どのように、またいつ解決するのか分からない」と指摘。その上で、「そうした状況が米経済の行方に与える影響を注意深く観察し、これまでと同様、景気拡大を維持するためわれわれは適切な行動を取る。労働市場は力強く、インフレ率は上下対称的な2%の当局目標付近にある」と述べた。
引用元:ブルームバーグ
実は、株価はパウエル議長の講演前から上昇していました。
パウエルさんはお世辞にも市場との会話が得意ではなく、講演後に株価が急落するケースが散見されます。
今回も、朝起きて急落してたらどうしようと、びくびくしながら床に就きました。
結果は「おはにっこり」で何よりです。
昨日のヒートマップは緑一色です、素晴らしい。
金利上昇(債券下落)、銀行株上昇の不思議
パウエルさんの講演は、利下げの可能性を示唆するというハト派的な内容でした。
株式が全体的に上昇するのは納得いきますが、気になったのは金利と銀行株の上昇があった事です。
恐らくこれは下げ過ぎの反転&悪材料出尽くしかなと思います。
ここ最近の金利低下は行き過ぎな面もあると思います。
もともと債券が買われ過ぎていたところに、パウエル議長の講演で悪材料出尽くしとして債券の利益確定売りが入ったのではないかと思います。
貿易戦争の楽観論が広がったこともあると思いますが。
銀行についても利下げは収益基盤の棄損に繋がりますが、株価が下げ過ぎていたため反転したのだろうと考えています。
楽観はしませんが、今後も上昇を続けてくれたら嬉しいですね。
アップル以外のGAFAは暫く苦しいか
市場全体が上げましたが、一方でアップル以外のGAFAは振るいませんでした。
一昨日大きく下げた割に、昨日は市場平均と同等かそれ以下の上昇しかしていません。
反トラスト法違反操作という大きな悪材料が出てしまった以上、影響を見極めるまで買いにくいというところだと思います。暫くは市場平均をアンダーパフォームするかもしれないですね。
ただし、GAFAの中でアップルだけ強いのは個人的には納得の行くところです。
アップルはGAFAで一括りにされていますが、米国スマホ市場におけるアップルのシェアは4割程度と市場独占とは言えない状態です。
調査はされるかもしれませんが、アルファベットやフェイスブックと比べ、制裁まで行くリスクは低いと考えています。
従って、反トラスト法違反においてアップルはそれほど心配していません。
どちらかと言えば、米中貿易戦争の方を警戒しています。
という事で、保有ハイテク銘柄の当面の重大リスクは下記の通り分類しています。
・米中貿易戦争:アップル、インテル
・反トラスト法違反:アルファベット、フェイスブック
動かざること山の如し。
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一昨日のGAFAは暴落でした。
失礼ながらパウエル議長は市場との対話が下手な印象があります
パウエル議長はトランプ大統領の掌で転がされている気がします