けんしんです。
共同通信より。
安倍首相が、就職氷河期世代の社会人への支援を指示したようである。
私も就職氷河期最後の世代であるため、非常に興味を引いた。
これは是非とも実施して欲しい。
安倍晋三首相は10日の経済財政諮問会議で、バブル崩壊後の「就職氷河期」に社会人となって非正規社員として働く30代半ば~40代半ばの人を対象に、就職支援を強化するよう関係閣僚に指示した。今後3年間の「集中プログラム」を夏までにまとめ、数値目標も掲げる。中途採用を増やす企業への助成拡充などを民間議員が提言したのを受け「氷河期世代への対応は国の将来に関わる重要な課題だ」と応じた。
引用元:共同通信
私は就職氷河期最後の世代
就職氷河期世代は、社会に出たのが1993年~2005年の世代を指す。
ちなみに、私の学年は大卒で2005年入社なので、最後の就職氷河期世代に該当する(大学院まで進んだ人は回避)。
私自身や友人たちを振り返っても、就職に苦労した人が多かった。
ストレートで行った人が特に苦労し、浪人や留年で遅れた人は就職状況が劇的に改善した。
遅れた方が、内定が出やすいし、行く企業もワンランク上である。1年違うだけでこんなにも違うものかと思ったものだった。
私の会社も年齢構成がいびつ
私の会社の年齢構成を見ても、就職氷河期の傷跡がしっかり残っている。
30代後半~40代後半が谷となって、その上の世代と下の世代で2つの山が出来ている状態である。
氷河期には会社業績も悪化したため、新卒採用を絞り、その後の改善期に採用を増やしたのが露骨に感じられる。
氷河期世代が不足しているため、会社としても中堅層がごっそり抜けている状況である。
中途採用を増やすことで中堅層を増やそうとしているが、少し下の20代後半~30代前半がメインでのため、就職氷河期が増える状況にはなっていない。
将来の社会保障を考えれば、氷河期世代の底上げは必須
就職氷河期には引きこもりになっている人が多いという。
既に資産を蓄えてアーリーリタイアしているなら問題ないが、大半は就職が上手く行かず、引きこもってしまったのだろう。
現在は、親と暮らすことで生活できていると思うが、親が亡くなった時はどうやって生活するかが問題になる。親が遺産を残してくれる場合もあるだろうが、多くは生活保護に頼ることになると思う。
しかし、将来少子高齢化が加速し、現役世代の負担が増加する状況では国全体で支える余力が失われている。
1人でも多く社会復帰して欲しい
将来日本の厳しさを踏まえれば氷河期世代に自立してもらう必要があるが、企業単位だと利潤獲得に走ってしまい対応は難しい。
こうしたマクロ面の施策については、やはり国に音頭を取ってもらう必要がある。
しかし、氷河期世代が30代後半以上になってしまった状況では難しい。
本当は、もっと早く対策を取って欲しかったが、それは現政権だけの責ではない。
遅きに失した感はあるが、遅くてもやった方が良い。
この問題は、氷河期世代本人ではなく、時代が悪かったせいだと思う。
生まれた学年で大きく差が付く状況は望ましくない。
難しい問題だが、1人でも多くの人が社会復帰できるよう心から願う。
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