けんしんです。
最近のトルコはロシア兵器(S400)導入を巡り、対米関係が悪化しています。
正直、これだけでも頭が痛いのに更にムーディーズから格下げまでされてしまいました。
悪いものは重なるものですね。
それでは、今週のトルコリラまとめです。
トルコリラの1か月チャート
今週は少し下げましたが、1か月間と比べれば高水準を保っています。
しかし、今にも落ちそうな雰囲気も感じます。
トルコリラの1週間レート推移
6/13(木)に一気に落ちてしまいました。
ちなみに、6/14(金)は終値では戻したものの、一時18.20近くまで下落してました。
下げ圧力の強さを感じますね。だいぶ心配です。
今週のトルコ経済指標
山場の政策金利は無事現状維持となりました。
もし、利下げとかならリラが急落してただけに助かりました。
経常収支は予想より良かったものの、前回より悪化しましたね。
もう黒字に戻ることはないのでしょうか??
まとめ
ムーディーズがトルコ格付けを「B1」に格下げ
ムーディーズ・インベスターズ・サービスは14日、トルコの国際収支危機と政府のデフォルト(債務不履行)のリスクが高まっていることを理由に、同国の信用格付けを引き下げた。
14日の発表文によると、トルコの長期発行体格付けを「Ba3」から「B1」に格下げした。格付け見通しは「ネガティブ(弱含み)」。B1は投資適格級を4段階下回り、ヨルダンやギリシャ、ウズベキスタンと同水準。引用元:ブルームバーグ
何とまさか格下げを食らうとは…
去年の8月にも格下げを受けているのでそれ以来ですね。
外貨準備高が減り続け、対米関係が悪化し制裁もあり得る状況では仕方ない気もします。
デフォルトは避けて欲しいですが、どうなるでしょうか。
トルコ、ロシア製ミサイルは購入済みだとか…
トルコのチャブシオール外相は13日、ロシア製の地対空ミサイル「S400」の導入を撤回するつもりはないとして、米国の要求を受け入れない考えを強調した。
外相は、シャナハン米国防長官代行が先週末、米国の最新鋭ステルス戦闘機「F35」関連計画からトルコを除外する方針を書簡で通知したことを受け、いかなる国もトルコに最後通告を突きつけることはできないと表明。「書簡が届こうが決定を取り下げるつもりはない。トルコはS400を購入しており、S400はトルコに納入、配備される」と述べた。
引用元:ロイター
「F35」計画からトルコを除外したことに対しての反撃ですね。
アメリカの措置に形だけ反発したのなら良いですが、「購入済み」が本当ならかなり危険な状況に進んでいる気がします。
もうすぐ首脳会談ですが、本当に解決されるのでしょうか??
決裂して経済制裁という結果が頭をよぎります。
今週はレートは踏みとどまったものの、厳しいニュースが続きました。
あまり前向きにはなれませんが、状況が良くなることを願って。
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