けんしんです。
アメリカとの首脳会談が決裂して、リラが急落したらどうしようかと思っていましたが、円満な結果に終わり、リラも上昇です。
心より安堵しました。
それでは、今週のトルコリラまとめです。
トルコリラの1か月チャート
18円台半ばのレンジ相場だったのですが、一気に上向き19円台に突入しました。
嬉しいのですが、急な展開に驚いています。
トルコリラの1週間レート推移
今週はG20の結果を受けて月曜から高値で始まりました。
その後、週半ばまでは一進一退でしたが、後半に徐々に上げて来ました。
この流れが来週以降も続くのか注目ですね。
今週のトルコ経済指標
インフレ率の改善が進んでいますね。
トルコにとっての大きな懸念でしたが、収束に向かいつつあります。
利下げするかも?という予想も出ていますが、この水準ならOKと思います。
今週の出来事
トランプ米大統領が制裁警告を緩和
1日のトルコ金融市場で通貨リラと株価指数が上昇。トランプ米大統領がロシアのミサイル防衛システム購入を巡る対トルコ制裁の警告を再検討する意向を示し、制裁があるとしても軽微に済むとの観測が高まった。
リラはドルに対して2%以上値上がりし、ドルの対リラ相場は100日移動平均を下回った。50週移動平均も試そうとしている。イスタンブール100指数は2.4%上昇。
引用元:Bloomberg
G20後のリラ上昇が他の新興国通貨より大きかったのはこれが理由のようですね。
やはり、アメリカとの関係が最大のネックなので、対立が緩和されれば素直に上げてくれます。
これにて収束してくれれば嬉しいですが、そうは問屋が卸さないようで…
米、ロシア製ミサイル導入巡りトルコ制裁の方針
米政府高官はロイターに対し、トルコがロシアから地対空ミサイルシステム「S400」を購入すればトルコに制裁を科し、米最新鋭ステルス戦闘機「F35」関連プログラムから除外する方針に変わりないと述べた。
米国防総省の報道官は「何ら変わっていない」とし「トルコのS400購入はF35プログラムと両立しない。トルコは両方のシステムを有することは認められない」と述べた。
引用元:ロイター
トランプ大統領と逆のことを言っていますね(;^_^A
トップとスタッフの意見相違ならトップの言葉を信じるべきだと思いますが、トランプ大統領はよく変心します。
文字通り信じるのは危険な気がします。
安全保障は国家の根底なので、アメリカがこの点でトルコに妥協するとは思えないですし。
G20が円満に終わっても、F35とS400の件は尾を引きますね。
今のところ、徐々に楽観論が増えてきていますが、何時また対立してもおかしくないと考えています。