けんしんです。
今回の内容は、マネックス証券をお使いの方にとって不快な内容かもしれませんがご容赦ください。
この度、マネックス証券が大々的な手数料値下げを行い、多くの投資家から評価されています。
しかし、私にとって同社は信用できないという想いがあります。
過去を振り返りつつ纏めていきたいと思います。
私が同社に不信感を持つようになったのは、マネックス・ショックという事件です。
マネックス・ショックとは
マネックス・ショックとは、かつてライブドア・ショックに付随する形で、マネックス証券が引き起こした株式市場の大暴落のことを言います。
2006年1月16日、堀江貴文氏に東京地検特捜部の家宅捜索が入り、翌日(1/17)の株式市場ではライブドアを始めとする新興株が下落して始まりました。
同日午前中には、市場は落ち着きを取り戻し株価も持ち直しましたが、午後に入り市場全体が暴落し、その後も複数日に渡って株式市場が低迷するという事象が発生しました。
この1/17午後の暴落、及び東証の取引停止はマネックス証券が取った行動が原因とされています。
ライブドア、およびその関連企業の担保をゼロに
マネックス証券が取った行動は、信用取引における、ライブドアとその関連企業の担保をゼロにしたというものです。
当時のライブドア株は個人投資家にとって人気銘柄で、現物で買うのみならず、それを担保に信用買いしていた投資家も少なくありませんでした。
それを急に担保ゼロにしたことで、ライブドアを担保に信用買いしていた投資家に追証が発生し、新たに証拠金を積むか、信用買いしていた分を売却する必要が生じました。
市場がパニックに陥り、東証は売買停止を実施
担保ゼロに起因する株式の売り、更に売りが広がるという投資家の恐怖、加えて他の証券会社も追従するかもという懸念が広がり、市場はパニックに陥りました。
株式市場は全面安となり(マザーズ指数は10%を超える下げ)、東証は売買停止に追い込まれる事態となりました。
株式投資を始めて数か月の私は、「株ってこんな恐ろしいことが起こるんだ」と戦慄しながら見ていました。
大学の授業もありましたが、崩壊する株式市場を前に学校に行く気にならず、PCの前に張り付いて、推移を見守っていたのを今でも覚えています。
株主から見れば良い会社と言えるかもしれない
このマネックス証券が取った行動は、株主にとっては良い判断だったと言えるかもしれません。
状況が悪化すれば、信用を供与していた個人投資家からの資金回収に失敗し、貸し倒れになって会社業績にダメージを与えていた可能性があります。
状況が悪化する前に措置を取ることで、自社の被害を最小限に抑え込もうとしたと言えます。
株主にとっては信頼に足る経営者と言って良いかもしれません。
ユーザーにとって信用できるのだろうか??
しかし、一方で、ユーザーにとっては、ライブドア問題における負担を押し付けられたと言えます。
担保ゼロにされることで、新規入金か株式売却を強いられ、しかもマネックス証券自体が引き起こした暴落価格で売却せざるを得ませんでした。
特に、ライブドア株は連日のストップ安で売りたくとも売れず、ライブドア株を信用買いしていた同社ユーザーは地獄のような日々を過ごしたことは想像に難くありません。
株式投資は自己責任とは言いますが、マネックス証券が担保ゼロを打ち出さなければ、被害はここまで大きくならなかったと思っています。
同業他社が追随せず、逆にマネックス証券を非難したことから、マネックス証券の身勝手さが一層際立つ形となりました。
当時、マネックス証券の口座も使っていた私ですが、こんなユーザーを大事にしない会社を使わないと誓ったものでした。
個人的にはマネックス証券はお勧めできない
今回の手数料値下げで、何人かのブログを拝見しましたが、マネックス証券を推す意見が大勢でした。
しかし、上記の経緯を踏まえると、私としては「本質的にユーザーを大切にしない会社では??」という疑念があります。
将来的に、こうした事象が再発しないとは言い切れず、個人的にはお勧めできない証券会社です。
今は手数料面や逆指値機能で他社に先行しているかもしれません。
しかし、過去の対応から信を置けないこと、手数料競争で何れ他社も値下げしてくることが推察されるため、私は現行の証券会社に止まり続けようと思います。
以上です、感情的な文章失礼しました。
マネックス証券を称賛する声が広がるにつけ、腑に落ちない想いが強くなり、KYと思いつつ、書かせていただきました。
不快に思われた方も多いかもしれませんが、ご容赦頂ければ幸いです。
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マネックス・ショックで退場された方も多いと思いますが、投資は生き残ることが何より大切です。
色々と思考錯誤して成長していきましょう