けんしんです。
私は時折「5ちゃんねる」を見ていますが、その中である書き込みに目が止まりました。
震災前に東電株・ソニー株を買った方の書き込みを拾って来たもののようです。
(引用元:米国株スレ)
この書き込みをちょうどトルコリラの大損をブログでまとめた後に見かけたので、色々と思うところがありました。
この方の書き込みがなされた2009年4月22日の評価額を調べると下記のようです。
投資金額60百万円は個人投資家としてはかなり大きいですね。
投資でここまで増やしたのであれば、非常に優秀な方だと思います。
文章の雰囲気を見てもお若い印象を持ちます。
株式投資をされている方なら、これらの株が後にどうなったかご察しになられたかも知れません。
書きぶりから察するに奢らない性格の良い方にも感じられ、この後の株価暴落を考えると非常に悲しい気持ちになります。
東電株やソニー株が大幅な下落へ
どうやら、この方は後にネットで見かけなくなったようです。
下記の書き込みの通り、退場されてしまったのかも知れません。
理由は、東日本震災による東京電力の暴落だと思われます。
これにより、東京電力の株価は買値の10分の1を下回ることもありました。
下記の表は東京電力が特に低かった時の評価額ですが、ソニー株の低迷も加わり、2012年も保有継続していれば、含み損が40百万円に拡大したことになります。
60百万円が15百万円になってしまうのは大き過ぎるダメージです。
資産額もそうですが、気持ちの面でのダメージも相当なものでしょう。
私が同じ立場だったら、果たして今も投資を続けていただろうか…というのは感じるところです。
しかし、今も保有を続けていれば勝てている
この辺りは本当に投資の驚くところでもあるのですが、実は今も保有を続けていればプラスに転じています。
下記は2019/1/18時点での株価で換算したものですが、東京電力は戻りが鈍いものの、ソニーの復活で合計27百万円ものプラスです。
この方が今何をされているかは分かりませんが、今も投資を続けて勝ち側に回られていることを願うばかりです。
まとめ
この件で強く感じることは、「株式投資は長期で勝つ可能性は高くとも、短期では大敗することもある」ということです。
多くの株式投資本に書かれている通り、長期投資の優位性は誰もが認めるところですが、短期的には再起が難しい状況に追い込まれることは十分あり得ます。
震災前の東京電力は安全銘柄の筆頭格でした。そんな銘柄ですら、株価が10分の1に落ちると言うのは、他の全ての株も同じように下落してもおかしくないという事だと思います。
特に最近は投資環境が良いため、実感を持てない方もいるかと思います。
しかし、常に暴落の可能性を意識し、実際に暴落しても心折れずに投資を続けられるよう準備・心構えをしておくことは非常に大切だと思います。
(個別企業のリスクを取り払うという意味で、S&P500や日経平均などの指数連動のETFを投資の軸に据えるという方法がお手軽かと思います)
私自身、昨年トルコリラで大きな損失を出したこともあり、色々と考えさせられる書き込みでした。
将来の株価がどうなるかは分かりませんが、投資している方が皆、退場することなく続けて行ければと思うばかりです。
そして、今回「5ちゃんねる」で書かれていた方が今も投資を続けられていますように…
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