けんしんです。
先週末トルコリラの売却を実施しました。
F35やS400を巡る対米関係の悪化が理由ですが、それ以外に中銀総裁の解任というニュースも出ました。
リラは踏んだり蹴ったりといった状況ですね。
それでは、今週のトルコリラまとめです。
トルコリラの1か月チャート
高値圏にあった先週末から下落しました。
週初の下落は「中銀総裁の解任」、週末の下落は「S400のトルコ到着」が理由ではないかと思います。
トルコリラの1週間レート推移
先述の通り、7/8、7/12と2段階で下落しています。
ただし、個人的にはもっと落ちてもおかしくないと思っていまて、想像以上に粘っているという印象です。
今後はどうなりますかね??
今週のトルコ経済指標
ううむ、指標は順調に良くなっていますね。
景気後退入りが確実視されていますが、このままの傾向が続けば何れ回復するような。
特に経常収支黒字化は良いですね。リラ安+観光繁忙期の組み合わせが理由かな??
今週の出来事
トルコ中銀総裁更迭、後任は副総裁
トルコのエルドアン大統領は6日、同国中央銀行のチェティンカヤ総裁を更迭した。両氏の間では景気支援に向けた利下げの時期を巡って見解の相違が深まっていた。
後任にはウイサル副総裁が昇格する。6日早朝に官報に掲載された人事で明らかになった。チェティンカヤ総裁の任期は2020年までだった。
総裁解任の理由は明らかにされていないが、政府関係者は、中銀が通貨リラを支援するため昨年9月以降、政策金利を24%に据え置いていることへのエルドアン大統領の不満が背景にあると指摘している。
引用元:ロイター
トルコ中銀の総裁が更迭されました。理由は利下げを巡っての対立とのこと。
これは完全に予想外の動きでした。前々から懸念されていましたが、トルコ中銀の独立性が脅かされていることを改めて示した形になります。
最近のトルコはインフレ率も落ち着き、利下げ環境も整いつつありました。
エルドアン大統領は最近は大人しかったものの、兼ねてより利下げを主張しており、不満が限界に達したという事なのかもしれませんね。
新総裁がエルドアン大統領に逆らうのは難しいと思いますが、今月利下げ実施ですかね??
ロシア製防衛システム「S400」がトルコ到着
トルコは12日、ロシア製ミサイル防衛システムの最初の主要な納品が始まったことを明らかにした。米国は、トルコによるロシアからの軍備調達は北大西洋条約機構(NATO)の軍事力を損なう恐れがあるとして、トルコに対する制裁を警告している。
引用元:Bloomberg
遂に「S400」がトルコに到着しました。
次の段階は、これが実際に配備されるかどうかですね。
配備されれば、アメリカからの制裁が視野に入ります。
トランプ大統領はエルドアン大統領に理解を示したそうですが、「S400」がステルス戦闘機「F35」の機密性を盗めると言われている以上、制裁の可能性は高いと思っています。
売ったリラはどこかで買い戻したいと思っていますが、利下げの状況&アメリカからの制裁可否を見極めない限り、手を出しにくいと思っています。
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