けんしんです。
今週、貿易戦争によるリスクオフで株が下げていますが、為替も良くない状況です。
特に、私が保有するトルコリラを始めとする新興国通貨が苦しい状況です。
それでは、今週のトルコリラまとめです。
トルコリラの1か月チャート
5月初旬の急落を思えば、最近は比較的安定しています。
しかし、久々に終値で18円を割ってしまいました。
ここから盛り返して欲しいですが…
トルコリラの1週間レート推移
今週前半は底堅い動きでしたが、後半に一気に下落が来てしまいました。
最後少し戻すも18円台を越えられずフィニッシュ。残念です。
今週のトルコ経済指標
4月の消費者信頼感指数は先月の63.50→55.30と大幅に減少しました。
2月(57.80)→3月(59.40)→4月(63.50)と順調に回復していたのに残念です。
しかも、55.30というのは統計を取り始めた2004以降最低の数字とのこと。
景気後退は想像以上に深刻なのかも知れません。
今週の動き
私がトルコリラで一番懸念しているのは、トルコがロシア製迎撃ミサイル(S400)を導入しようとしているところです。これを巡り、アメリカとの対立が深刻になっています。
去年8月のセリングクライマックスもアメリカからの制裁が引き金なので、アメリカとの対立は私としては何よりも恐れるものです。
下記はそれについてのニュースです。
トルコ、ロシア製兵器購入巡る米制裁を備え
アカル国防相は記者団に対し、トルコはF35プロジェクトで責任を果たしており、同プログラムは予定通り継続するとの見方を示した。また、S400導入は自国の防衛のみを目的としており、脅威にはならないと強調した。
その上で、米国が「敵対者に対する制裁措置法(CAATSA)」に基づく制裁を発動した場合の影響に対し準備していると述べた。
引用元:ロイター
トルコはS400の導入についてアメリカを説得しているようです。
一方で、アメリカからの制裁に対しても準備しているとか。
制裁を課されたら超やばいですね。
本当は、S400導入を止めるのが一番だと思いますが、ロシアが怖くておいそれとできないという事なのでしょう。一体どうなってしまうのか。
一方で前向きな兆候も見られます。
アメリカとトルコが首脳会談の可能性
トルコのエルドアン大統領とトランプ米大統領は近くトルコで、あるいは来月に日本で開催される20カ国・地域(G20)首脳会議の合間に会談する可能性がある。トルコの政府高官が22日、匿名を条件に明らかにした。
同高官によると、エルドアン大統領がトランプ大統領をトルコに招待し、トランプ氏が受け入れる「前向きな兆し」があるという。
引用元:ロイター
アメリカとトルコは対立していますが、首脳会談の可能性があるようです。
直ぐに解決するとは思えませんが、ずっとバチバチしているよりは良いかと思います。
解決するとしたら、アメリカがトルコのS400購入を許容するとは思えないので、トルコがS400購入を断念する可能性の方が高そうですね。
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