おはようございます、けんしんです。
何という恐ろしいことか。
アメリカは、トルコが米国人牧師アンドリュー・ブランソン氏が拘束していることを理由に、トルコのギュル法相とソイル内相に制裁を課しました。
アメリカの制裁によりトルコリラ急落
アメリカの制裁に対し、トルコはアメリカの制裁を「敵対的な態度」と非難し、報復する意向を表明しました。
これにより、22円半ばで低迷していたトルコリラが遂に22円を割りました。
まさに止まるところを知らない悪材料ですね。
確かに、前から制裁を匂わせていましたが、まさか本当に課すとは…
アメリカと中国との間で起こっている対立がそのままトルコとも起こったという形ですね。
困った事に両国降りる気配を見せない点もそっくりです。
アメリカとトルコがお互いに相手を非難
トルコはブランソン氏がクーデターを支援したと主張し、アメリカは不当な拘束だと主張しております。
どちらが正しいのか分からない状況で言うのは適切ではないかもしれませんが、このままエスカレートすると、被害が大きいのは間違いなくトルコ側。何とか妥協点を見つけて折り合って欲しいところです。
リラ安が続き、インフレが更に進めば困るのはトルコ国民のはず。
国対国になると簡単には妥協できない点はあるにせよ、国民の生活を優先して解放するも一案だと思っています。
ところで、22円と言えば、今までの暴落でも割りそうで割らなかったラインです。
ここを割らない限りは様子見と考えていましたが、遂に割ってしまいました。
しかも、対立がエスカレートしたら更に下げますよね、きっと。
まったくトルコリラには本当に苦労させられます。
しかし、アメリカとの摩擦という点では日本も人ごとではありません。
日本は対米貿易黒字が大きく標的になりやすい上、安全保障をアメリカに依存しているため対米交渉力という点で、他国に劣後します。
今は何とかなっていますが、引き続き注意を要しますね。
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その後、トルコはアメリカに報復措置を取りました
対立の原因になったブランソン牧師については10月に解放されました