けんしんです。
今回の内容は、米国株投資家にとっては自明かもしれませんが、米国株に加えて日本株もやっている私自身の戒めも兼ねての記事となります。
米国株が日本株より優れている点は、米国企業の強さに由来する前向きなものが多いと思います。
米国株、日本株それぞれの強み
・技術覇権を握る強い企業が多い
・経済規模、経済成長力が高い米国を基盤にしている
・新しい産業・企業が次々に生まれるイノベーションの高さ
・株主還元の姿勢が高い(配当+自社株買い)
・過去の株式パフォーマンスの高さetc
一方、日本株が米国株より優れている点は後ろ向きなものに思います。
・割安さ(平均PER:日経平均12.3倍、NYダウ18.1倍)
・地の利(日本の事は日本人が詳しい)
日本株についての考えの甘さ
私自身、企業としての強さは米国>日本だと思っていますが、上記の「割安さ」、「地の利」を理由に日本株も保有しています。
特に、割安さについては、将来利益への期待値が低いが故なので、業績悪化へのバッファとも考えていました。
実際、割高な銘柄・期待値の高い銘柄の方が、未達になった時の株価へのダメージは大きいものです。
しかし、今回の2018年10-12月決算を見て、考えの甘さを痛感することになりました。
昨今の経済情勢は米中貿易戦争を背景に、中国が大きく落ち込む状況になっています。
米国企業の決算も、中国依存度が高いアップルやキャタピラーなどの業績悪化が目立つ結果になっています。
しかし、決算が進むと思い知らされます。「あれ??日本株の方がずっとヤバくない??」と。
日本は中国の影響を受けやすいとは理解しているつもりでしたが、想像以上にキツイものがありました。中国依存度が高い企業もそうでない企業も悪い決算が続出しています。
企業利益の失速が大きい
第2Q時点では、「過去最高益更新か??」と思っていた企業達が急に失速。
第3Q累計で前年同期比微増、第4Qになれば前年割れでは??と危惧される企業がいくつもあります。
日本株が割安と言っても、あくまでそれは現在の利益をベースにした話。利益が急減すれば逆に割高にも転じます。そして、それが起こる可能性は米国株より圧倒的に高い。
という事で、日本株については結構焦りを感じています。
しかも、消費税増税やオリンピック後の落ち込みなど懸念すべき要素もあります。
かつて、リーマンショック、欧州債務危機、チャイナショックがあった時も、米国株より日本株の方が落ち込みが激しかったと記憶しています。
最近は株価も利益も堅調だったので意識の外でしたが、久しぶりに日本株の悪い特性を思い出しました。
現在の割安さに胡坐をかいて、盲目的になるのは良くないと改めて感じました。
関連記事
今年の日本株の結果です。非常に苦しい。
日本株が下がり過ぎて「ふて寝すること山の如し」
生き残ることって大事ですよね(戒め)