けんしんです。
私はフェイスブックが嫌いである。
登録して10年経つが、用途は専ら友人達の動向確認で、自分のページを更新したのは結婚報告のたった1回である。
インスタグラムなんて見る気すら起きない。
リア充たちのアピール合戦なんて見て何が楽しいのか。
じめじめが本質である私とは相容れないものである。
しかし、投資家としての立場と消費者としての立場は別物である。
投資先としては、フェイスブックは意外にアリなのではないかと思い買ってみた。
あくまで個人的な所感だけど、フェイスブックの買い要素は下記の通り。
買い理由
1.成長余力はまだありそう
日本にいるとフェイスブックは衰退しているように見えるが、世界全体で見ると高水準の成長を維持している。2017年末→2018年末でアクティブユーザーは1億人増(14億→15億)。
なかなかの上昇率である。
人間の本質が、他人と繋がりたい、自分を良く見せたいという事であれば、世の中がどん底に落ちない限りは、SNSはまだ伸びる余地があるのではないか。
また、SNSは、利用者が多いことが新たなユーザーを引き付けるというネットワーク効果を発揮しやすいジャンル。その点から見てもフェイスブックは強そう。
2.成長性が高そうにも関わらず、市場平均と変わらないPER
フェイスブックのPERは19倍、一方のNYダウのPERは18倍と大きな差はない。フェイスブックの成長率が限られるならともかく、未だ健在な点を踏まえれば割安な株価水準だと思う。
市場平均を上回る成長を誇るフェイスブックを市場平均並みの価格で買えるなら悪い買い物ではないと思う。勿論、安いのは相応の理由があるからだけど。
3.リア充からの搾取
リア充たちがウェイウェイするのは鬱陶しいが、それが私のリターンに繋がるなら話は別。
存分にウェイウェイしてもらい、私はその上がりを貰うというのも悪くない。これぞ、真のWIN-WINの関係と言うもの。
考え方としては、非喫煙者がフィリップモリス株を買っている状況に近いかも知れない。
ただし、マイナス要素もある。
懸念ポイント
1.深刻な企業不祥事
個人情報流出だの不正理由だのろくでもないニュースが流れている。
一歩間違えば、会社の致命傷になりかねないものである。
「割安グロース銘柄キター」と言って飛びついたら、地雷が大爆発する事もあり得る。
アルファベット同様、政府から巨額の罰金を科されるリスクもある。
本件が解決しない中で買うのは、博打に近いかも知れない。
さらっと書いてるけど、フェイスブックの不正問題はかなり危ういものと認識している。
2.株価低迷中
上記を懸念してのことと思うが、株価が鈍い。
決算発表で大きく上げたものの、最近のリスクオンには乗り切れず、株価は下げがちである。
米国株は流れに沿う事が多いので、懸念が払しょくされない限り低迷し続けるかもしれない。
ちなみに、フェイスブックの購入原資はマイクロソフトの特定口座分を売却した。
かつてのジョンソン&ジョンソン+IBMの2銘柄分なので、ポジションが大きく、マイクロソフト(一般口座)に次ぐポートフォリオ第2位の規模となった。
上手く行かなかったら大いに後悔しているだろう。
追記
Twitterで霧末さんからいただいたコメントが、フェイスブックを保有する上で重要だと思うので貼っておく。SNSの持続性、その中でのFBの立ち位置は常に意識しておきたい。
チャレンジャーやな。
— 霧末@哲学系♀米国株投資家 (@kirimatsu10) 2019年3月10日
人間の本質がかまってちゃんであることから、SNSの王者に投資するのは有効やと思う。
ただ、SNS自体歴史が浅くて、FBが王者で居続けられるかどうかの判断が難しいとこやな。
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