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けんしんの株式投資

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レアアース輸出禁止は中国にとってもマイナスなのでやるべきではない

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けんしんです。

 

現在、米中貿易戦争真っただ中ですが、中国側で新しい動きがありました。

どうやらレアアースの対米輸出制限を検討しているとのこと。

 

ロイターからです。

 

中国がレアアースの対米輸出制限を検討

 

中国共産党系メディア、環球時報の胡錫進編集長は28日、中国がレアアース(希土類)の対米輸出規制を「真剣に検討」していると明らかにした。

同氏はツイッターで「私が知る限り、中国はレアアースの対米輸出規制を真剣に検討している。中国は今後、他の報復措置を講じる可能性もある」と述べた。

引用元:ロイター

 

 

 

今月20日習近平国家主席レアアースの工場を視察したことから、市場では中国の次なる措置はレアアースの輸出制限では??という観測が出ていました。

 

中国側が少しずつアピールを強めているのは、直ぐに輸出制限することはしないものの、アメリカへのけん制を強めたいという思惑からでしょう。

 

中国としては、ここでアメリカが止まってくれればと考えているハズ。

 

中国では、鄧小平氏がかつて「中東背に石油あれば、中国にレアアースあり」と早くから戦略物資として注目されていました。

 

中国のレアアース輸出停止は日本も受けた事がある

実は、中国のレアアース輸出禁止は過去に日本も受けたことがあります。

2010年に尖閣諸島で起きた中国漁船衝突問題とその後に発生した日中対立を受け、中国は日本へのレアアース輸出禁止を行いました。

 

しかし、日本はレアアースを使わない製品やリサイクル技術を開発し、オーストラリアなど輸入先の多様化を行いました。

 

また、レアアースの価格上昇に悩む欧米とも共同歩調を取り、中国の禁輸措置を撤廃に追い込みました。

 

一連の流れで、レアアースの価格は暴落し、最終的に中国にとっても痛みを伴う結果となりました。

 

 

 

レアアースを輸出禁止しても結局困るのは中国

以上の流れから、戦略物資の禁輸は短期的には効果を上げるものの、最終的には禁輸側もダメージを受けます。

 

中国側もこうした過去は認識しているはずなので、本格的な禁輸には至らないと思いたいですが、最近の中国の反撃は理性的ではない面があります。

 

正直、どうなるかは予断を許しません。

 

アメリカと戦って勝てるはずはないので、個人的にはどこかで妥協すべきだと思うのですが、中国はメンツを重視する性質のためか真っ向から反撃する形となっています。

 

レアアース輸出禁止も絶対にないとは言い切れないと考えています。

ただし、実施すれば米中貿易戦争は更に泥沼に進みます。

 

日本へのレアアース輸出禁止の時に中国もダメージを受けたこと、貿易戦争における被害の大きさ・耐久力の差を思えば、実施したとしてもより困るのは中国だろうと思うところです。

 

やるべきではないと思いますが、どうなるでしょうか??

 

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