けんしんです。
7/8(月)のアップル株(AAPL)は2%下落と結構な下落でした。
これは、ローゼンブラット・セキュリティーズが投資判断を引き下げたためですが、ブルームバーグによると問題はそれだけに止まっていないようで…
アナリストのアップル悲観が歴史的水準
ウォール街が米アップルに関してこれほど悲観的になることは長い間なかった。
ローゼンブラット・セキュリティーズは8日、アップルの投資判断を「売り」に引き下げた。ブルームバーグが追跡するアップル株調査アナリスト57人中、弱気なアナリストはこれで5人に増えた。ブルームバーグがまとめた過去のデータによると、アップルに対する「売り」の投資判断としては少なくとも1997年以降で最多。
アップルを巡る懐疑的な見方は今年に入って強まった。アナリスト5人による「売り」の判断は全て今年になって示された。1月には「買い」に指定する企業数が2004年以降で初めて50%を下回った。
引用元:Bloomberg
貿易戦争の余波は消えず
アナリストの「売り判断」の数が1997年以来最高のようですね。
絶対水準で見て5人が多いかは微妙ですが、過去との比較だけで見ればビビります。
「売り」判断は全て今年に入ってからということは、1月の貿易戦争激化に伴うアップルの下方修正がトリガーになった可能性が高そうです。
貿易戦争は現在小康状態ですが、この5人のアナリストは貿易戦争のアップルへの影響を悲観的に見ているのだと思います。
また、「買い」判断も2004年以降最低のようです。それほど悲観的でない人でも現在のアップルに「買い」判断を付けにくいのは理解します。
アップルが苦しいのはしっかり受け止めます
アナリストは悲観的な見方のようですが、G20を経てアップルへの悲観は和らいだ印象です。
G20前はファーウェイへの制裁に対抗して、中国がアップルにも制裁を課すのでは?という懸念がありました。
G20でファーウェイへの制裁が一部緩和されたことで、アップルへの制裁は消えたように思います。この点は間違いなく好材料です。
ただし、業績への悪影響はこれからも出てくると思うので、暫く厳しい状況が続くかもしれません。
影響の大きさを読み切ることは出来ませんが、マイナス要素を強めに認識して、覚悟しておくというスタンスで行きたいと思います。
現状ではアップルを売るつもりはありませんが、アナリストが過去最大級にアップルに厳しい評価をしている点はしっかり受け止めたいと思います。
動かざること山の如し。
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