今朝嫌なニュースが流れていました。
米司法省がIT大手を反トラスト法違反で調査を開始するそうです。
前々からニュースで噂になっていましたが、どうやら確定のようです。
米司法省がIT大手の反トラスト法違反で調査開始
米司法省は23日、支配的な地位にあるIT大手が反トラスト法(独占禁止法)に違反してそれぞれの市場で競争を阻害していないかどうか調査すると発表した。各社に対する監視強化を意味する。
同省は声明で、検索やソーシャルメディア、ネット小売りに関して消費者や企業、起業家が示してきた懸念を反トラスト局が調査すると説明した。特定の企業名には言及していない。
司法省反トラスト局のデルラヒム局長は、「市場に依拠した有意義な競争という規律がない状態ではデジタルプラットフォームは消費者の需要に対応しない行動を取る可能性がある」と指摘。「司法省の反トラスト審査はこうした重要な問題を探る」と述べた。
引用元:Bloomberg
GAFA決算直前という最悪の時期に発表
個別の企業には言及していませんが、対象はGAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)と言われています。
正直、最悪の時期に発表しましたね。
現在、GAFAの決算直前でピリピリしている時期です。
(フェイスブック7/24、グーグル・アマゾン7/25、アップル7/30)
政治リスクが顕在化する中では、好決算を出しても株価は抑えられ、決算ミスでもしようものなら奈落の底に突き落とされる可能性があります。
敢えてこの時期に発表したのは嫌がらせの意図を感じます。
米中貿易戦争がある中で何故自国企業を潰そうとするのだろう??
個人的に解せないのは、何故貿易戦争がある中で自国IT企業を攻撃するのだろうかという所です。
現在、アメリカは中国と貿易や経済派遣を巡り争っていますが、中国側はBATH(バイドゥ、アリババ、テンセント、ファーウェイ)という(表現は悪いですが)GAFAのパクリみたいな企業が躍進しています。
ここで、GAFAを攻撃してしまっては、GAFAが失速したことで生じる空白地帯をみすみす中国に明け渡す危険性があります。
どちらかといえば、GAFAを強化して、BATHの世界市場への進出を押しとどめる方がアメリカの国益に叶うと思います。
GAFAは全体的に左旋回しているのが気に入らないのでしょうか??
確かに、グーグルやフェイスブックは左に寄りすぎな気もしますが…
GAFAの決算がとても怖い
さて、上述の通り今週~来週にかけてGAFAの決算が始まります。
私はこのうち、グーグル、アップル、フェイスブックを保有しています。
トップバッターは明日朝のフェイスブックです。フェイスブックはここ2回は好決算を出しているものの、かつて決算ミスで20%下落したこともあり、非常にリスクがあります。
グーグルは最近の決算が悪く、成長性に疑問符が付き、株価が低迷しています。
アップルは貿易戦争懸念で業績悪化が予想されるものの、最近株価を戻しており、高値警戒感があります。
ただでさえ緊張する決算に爆弾が投下されるのはしんどいものです。
無難に乗り切ってくれることを心から願います( ̄▽ ̄;)
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今回の捜査は先月の段階でニュースになっていました
GAFAでもグーグルとフェイスブックは特に政治リスクが大きいです