けんしんです。
23日にGAFAへの反トラスト法違反調査が決定されましたが、幸いにもフェイスブックの株価は上昇しました。前々からニュースになっていたのである程度織り込み済みだったのかもしれません。
ただし、24日に何よりも重要な決算発表がありました。
こちらもどういう数字が出るか怖かったですが、結果は市場予想を上回りました。
フェイスブックの決算
売上:168億9000万ドル(市場予想:164億9000万ドル)
EPS:1.99ドル(市場予想:1.87ドル)制裁金20億ドルの影響除く
株価:204.66→200.71(▲1.93%)
Facebook - Facebook Reports Second Quarter 2019 Results
決算の所感
フェイスブックの決算は売上高・一株利益ともに市場予想を上回りました。
フェイスブックは2018年4-6月期に決算ミスして20%下落したこともあり、決算は緊張します。結果が良かったことで大いに安堵いたしました。
ただ、決算は良かったものの株価への反応はイマイチですね。
時間外では上げていたものの、市場が開くとマイナスに転じ、その後浮上することなく7/25を終えました。
既に株価は高値圏にありましたので、単に利益確定売りが出たとかなら良いですが、何らかの悪材料が出たとかなら嫌ですね。
現状、フェイスブックの懸念は、①反トラスト法違反捜査、②リブラが上手く行くかどうか、の2点だと考えています。
業績は順調に伸びている
前年同期との比較で下記のような結果となりました。
売上高:132.3億ドル→168.9憶ドル(+36.1%)
アクティブユーザー数(日):14.7億人→15.9憶人(+8.2%)
アクティブユーザー数(月):22.3憶人→24.1憶人(+8.1%)
いい感じで伸びています。特に売上高+36%は大変立派です。
全体的に伸びは鈍化していますが、規模が大きくなれば当然なので気にしていません。
特記事項としては下記が挙げられます。
①制裁金50億ドルのうち20億ドルの引当(30億ドルは前四半期で引当済み)
②経費が+66%と大幅増となった。理由はコンテンツ拡充とプライバシー強化対応。
個人情報問題の終結と反トラスト法違反の始まり
これは決算とは別ですが、直近の良い動きとして個人情報問題の終結があります。
米大統領選挙での顧客情報の不正利用を巡って、フェイスブックは米連邦取引委員会(FTC)から調査を受けていました。
制裁金は予想上限の50億ドルですが、フェイスブックとしては十分払える金額ですし、問題の終結を喜ぼうと思います。
しかし、今回新たに反トラスト法違反で米証券取引委員会(SEC)から調査を受ける事になります。
一難去ってまた一難ですね。フェイスブックに対する厳しい姿勢が止む気配はありません。
今後も当局リスクに注意を払いながら保有を続けたいと思います。
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フェイスブックの前回の決算です
個人情報問題は少し前に解決と報道されていました