けんしんです。
8月15日(金)にウォルマートの決算がありました。
結果は、市場予想を上回る大変良いものでした。
ウォルマートの決算
売上:1,303億8,000万ドル(市場予想:1,301億ドル)
EPS:1.27ドル(市場予想:1.22ドル)
株価:106.20ドル⇒112.69ドル(+6.1%)
https://s2.q4cdn.com/056532643/files/doc_financials/2020/Q2/FY20Q2-Earnings-Presentation-FINAL.pdf
ウォルマートの決算は売上高、EPS(一株利益)ともに市場予想を上回りました。
株価も6.1%と大きく上昇、まさに理想的な決算となりました。
多くの要素が好調
個別要素でもウォルマートの決算は良好なものが多かったようです。
・既存店売上高:2.8%増(市場予想:2.7%増)
・ネット売上高:37%増(自社予想:35%増)
・中国売上高:3%増(貿易戦争の影響軽微)
・通期の予想:「1桁台の減少」⇒「僅かな増加or減少」と引き上げ
全体的に良い内容でしたが、株価上昇はやはり「通期予想の引上げ」に起因していると思います。前日のシスコシステムズは通期予想が悪かったために大幅安になってしまいました。
対中制裁関税やアマゾンリスクも現時点では軽微
ウォルマートは貿易戦争やアマゾンとの競合といった凶悪なリスクを持ちながら好決算を維持しているのは本当に凄いと思います。
ウォルマートは他国から輸入している製品を多く販売しているため、対中関税の影響を大きく受けます。
近日発動の対中制裁第4弾で更なるダメージが予想されますが、何とか乗り切って欲しいと思います。
また、ネット売上高は37%増と大きく成長していますが、このジャンルには最強の破壊社・アマゾンが君臨しています。
アマゾンからの侵食を懸念されながら、既存店売上高・ネット売上高が共に成長しているのは非常に立派だと思っています。
しかし、今後はどうなるか分からない
ここ最近の決算を見る限り、アマゾンリスク・貿易戦争リスクは上手くマネジメント出来ている印象です。
しかし、これらのリスクは今後も付いて回るので、今上手く行っているからと言って安心は出来ません。
貿易戦争リスクは対中制裁関税第4弾の影響を見極める必要があります。
また、アマゾンリスクについては、アマゾンがある限りずっと付いて回ります。
私の保有銘柄では最もディフェンシブな銘柄ですが、これらのリスクを常に意識しながら保有を続けようと思います。
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