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けんしんの株式投資

米国株・日本株・トルコリラについて思う事をつらつらと書いています

サウジアラビア記者カショギ氏死亡事件でソフトバンクに余波が広がる

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けんしんです。

 

最近、世を賑わせているサウジアラビア記者カショギ氏の死亡事件について、ソフトバンクに思わぬ余波が及んでおります。

  

ソフトバンクのファンドにサウジアラビアが出資している

理由は、カショギ氏の死亡に関して国際的な非難を浴びるサウジアラビア政府が、ソフトバンクが運営する巨大ファンドに出資しているからです。

 

このファンドは、IT企業などに投資する「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」で10兆円もの資金規模を誇ります。サウジアラビアは同ファンドの筆頭スポンサーであり、渦中にあるサウジアラビアムハンマド皇太子と孫正義氏の親密な関係が知られています。

 

事件が発覚してからソフトバンク株は、不透明感を嫌気した売りが加速し、大きく下落しています。今は株式市場全体が混乱している状況ですが、ソフトバンクの下落は更に大く、下落幅は2割にも及びます。

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(出典:ヤフーファイナンス

 

サウジアラビアへの非難が強まる

こうした中で、ムハンマド皇太子が主催し、「砂漠のダボス会議」とも呼ばれる経済フォーラムがサウジアラビアで開かれています。しかし、各国の政府高官や企業トップは次々と不参加を表明しており、日本でも三菱UFJ銀行が頭取の参加取りやめを発表しています。

 

上述の孫正義氏も会議への出席は見送ったようです(ただし、ムハンマド皇太子と個別に会談するなど玉虫色の対応)。

 

サウジアラビア政府は本件を事故と発表し、沈静化を図っていますが、トルコのエルドアン大統領は、殺害は計画的かつ残忍であったと述べ、サウジアラビアの公式見解と対立しています。今後もサウジアラビアへの批判は強まる可能性があります。

 

 

ソフトバンクは投資会社の側面もある

ソフトバンクは通信会社ではありますが、投資で拡大してきた面があります。

 

しかし、その投資の拡大によってソフトバンクの有利子負債は15兆円にも及びます。

上手く行っている分には問題になりませんが、一歩間違えれば、この有利子負債はソフトバンクの経営を揺るがしかねない爆弾にもなり得ます。

 

私としては、ソフトバンクは上記の膨大な有利子負債とファンドの損益が影響するという点がリスクに感じ、投資対象となっておりません。

 

今回の件で、そのファンドに悪影響が出る可能性があり、懸念から株価が大きく下げるのは理解できるものです。

 

ソフトバンクが打撃を受けたとしてもその企業の問題ですが、金額が金額だけに日本経済全体にも悪影響を及ぼすのではないかという点を懸念しています。

 

リーマンショックもそうですが、一部の企業がマクロ経済に多大な影響を与えることはあり得ます。ソフトバンクがやらかすことがないよう切に願っております。 

 

 

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