けんしんです。
ブログを見ているとその方の投資スタンスが見えてきます。
それらを統合すると大まかではありますが、始めた時期による傾向が感じられます。
簡単ではありますが、ざっと纏めてみたいと思います。
(ただし、あくまで現在の相場におけるスタンスです。普遍的なスタンスになるとまた違ったものになるかと思います)
1.リーマンショック経験者
この層はリーマンショックで大きく資産を減らしたものの、その後の上昇期を取り込んできたため、同世代との比較で大きな資産を有する方が多いように思います。
ここに位置する人の特徴は現在最も「警戒心が強い」というのが挙げられると思います。
例えば、ディフェンシブな投資と言えば、ヘルスケアや生活必需品などの比率を高める事が通常ですが、このカテゴリーの方は現金比率を高めている方やショートを組み込んだ運用をしている方が多いように思います。
リーマンショックという未曾有の下落を経験したことから、リスクに対して非常に敏感(=暴落に備える姿勢が強い)であると感じるところです。
ただし、自らの相場観に基づいて、積極的に売買する方も見られます。
その経験豊富さ故、トレーダーとしての能力が高いという事だと思います。
2.投資経験は複数年に及ぶがリーマンショック未経験者
恐らく大多数の方がここにカテゴライズされると思います。
ここに位置する方の特徴は「下げた時の買い意欲が旺盛」であると感じます。
このカテゴリーの方は、2017年のゴルディロック相場を経て、今年の軟調な相場を受けても損益がプラスの方が多いように思います。
また、年齢的にも若い方が多く、リアルの収入を投資原資に充てられる方が多いように思います。
そのため、リスク許容度も高く、大きく下げている現在をチャンスと捉え、攻めのスタンスを維持されているように思います。
ただし、欧州債務危機やチャイナショックを経験されている方はリーマンショック経験者に準ずるスタンスの方もいるかと思います。
3.2018年度から投資開始した方
恐らく一番厳しい状況に置かれているのがこのカテゴリーの方だと思います。
ここに位置する方の特徴は現在最も「萎縮している」方だと思います。
2017年以前に始めた方と違い、今年から始めた方は過年度から持ち越された含み益・実現益がありません。
そのため、下落に対するバッファーがなく、今年の厳しい相場をもろに受けてしまっているように思います。
(ハイテク銘柄がメインの場合は更にダメージが大きい)
含み損が大きい現状では、新たなリスクを取ろうという気が削がれ、身動きが取れなくなるのは止むを得ない面もあると思います。
状況次第では、株式相場から撤退されてしまう方も多いのではないでしょうか。
どういったスタイルを取るべきか?
各人によって置かれている状況が異なるため、絶対的な正解はないと思っています。
ただし、大まかなスタイルから参考になる面はあると思っています。
ちなみに、私自身リーマンショックを経験しているという事もあり、他のリーマンショック経験者者の方の動きを最も参考にしています。
私は、他のリーマンショック経験者と比べると攻めのスタンスが強い傾向があります。
現金比率は高くありませんし、ショートも保有しておりません。
理由としては、リーマンショック経験者としては若いこと(30代)が挙げられると思っています。短期的に大損しても、長い時間軸で何れ挽回できる…そう考えている節は確かにあります。もし、50代や60代でしたら今よりずっとディフェンシブなスタイルだと思います。
そんな私ですが、同じくリーマンショック経験されている方が防衛的なスタンスを取っているのを見ると、あまり前のめりになるべきではないと自らを戒めている部分はあります。
現時点のポジションは維持するものの、新規買いは配当再投資に止め、新規資金を投下しないというのは私なりの防衛スタンスではあります。
気になるのは今年から始めた方の撤退
1や2の方はスタンスは違えど投資続行という形なので問題ありませんが、やはり気になるのは今年から始めた方です。
投資を始めた早々に厳しい経験をすれば止めてしまう方も多いように思います。
今後も永続する保証はないものの、歴史的には株式市場は右肩上がりを続けて来ました。
そのため、株式市場に留まった方が、長期的には勝てる可能性が高いというのは誰しも認める所だと思います。
始めた時期が悪く上手く行ってはいなくとも、投資を始めたというだけでも、目の付け所が良い人だと思っています。
ディフェンシブ投資をメインにしたり、キャッシュポジションを増やすなど戦術論での転換は必要かもしれませんし、心が辛い場合、投資にどっぷり漬からず距離を置くことも大事かと思います。
しかし、長期的には上昇する可能性の高い投資の火を消してしまうことが一番勿体ない事だと思います。
含み損を抱えると気持ちの面で大変だと思いますが、細々でも構いませんので、投資を続行するという大元の戦略的なところは変えずにいて欲しいと思っています。
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