けんしんです。
先週、GW中のフラッシュクラッシュを懸念して、リラのポジションを落としていました。
ありがたいことに特に動きなくGWを乗り切ったようですね。
では、今週のトルコリラまとめです。
トルコリラの1か月チャート
先週のリラ急落以降は驚くくらいのヨコヨコです。
どちらかと言えば、下落の流れが続くと思っていたので意外でした。
トルコリラの1週間レート推移
数字で見てもほぼ変動ありません。
5/3に重要指標であるインフレ率が発表されましたが、それでも大きな変化はありませんでした。
結果次第では急落もあり得たはずなので、無難に乗り切ったと言って良いかも知れません。
今週のトルコ経済指標
今週の指標は、貿易収支は市場予想より悪く、物価関連が市場予想より良い結果となりました。
消費者物価指数は年率で見れば少しずつ落ち着いて来ています。
しかし、トルコが景気後退期に入っていることを踏まえれば、緩やかだと感じます。
高止まりしているという状況に変化はありませんね。
まとめ
フラッシュクラッシュは起こらず
連休前に懸念していたフラッシュクラッシュは起きませんでした。
ちなみに、フラッシュクラッシュとは、投資家が少なく商いが少ない時に、相場が急変(急落)することを指します。
先週、リラが急落していたこともあり、大事を取ってリラのポジションを落としていました。
結果的に動きはありませんでしたが、連休中売買が難しい状況でした。
問題は起こらずとも、減らしておいて良かったと思っています。
トルコはイラン制裁に対応できていないようだ
トルコのチャブシオール外相は2日、米国によるイラン産原油の全面禁輸措置に関連して、石油輸入先の急速な多角化は困難との考えを示した。
外相は、一部の国の石油は国内製油所の規格に適合しないとした上で「石油輸入先を短期間で多角化することはできないと思う」と指摘。「石油を第三国から調達するとなれば、製油所の改修が必要だが、それには製油所を一定期間閉鎖せねばならず、コストがかかる」と語った。
引用元:ロイター
これはトルコにとって非常に困った問題ですね。
トルコの貿易収支の悪さや外貨準備高減少を思えば、原油調達コスト増は苦しい状況です。
また、トルコのイラン産原油の割合は全体の5割に達し、トルコ内の精油所もイラン産原油に対応した設備が多いようです。
トルコにとってイランとの断交は非常に厳しいものです。
かと言って、輸入を続ければ、対米関係悪化と制裁発動と更に厳しい状況に追い込まれます。
場合によっては、去年8月のようなリラ暴落の可能性もあります。
最終的にはアメリカに同調せざるを得ないと思いますが、トルコにとって苦しい状況が続きます。
ちなみに、この件は日本も同じく適用除外の措置が打ち切られるため、決して他人ごとではありません。
トルコは現在、内憂外患と言って良い状況です。
GW前に落としたポジションを何時戻すか非常に悩ましいです。
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