けんしんです。
週末のG20が無事終了しましたね。
安倍首相を始めとする関係者の皆様大変お疲れさまでした。
会議室にぎゅうぎゅうに詰められる各国首脳の写真は笑いましたが、大きな問題もなく成功と言って良いのではないかと思います。
投資家にとって注目点はやはり米中首脳会談ですね。
米中首脳会談は無難に終了
G20における米中首脳会談は、米中貿易戦争を占う上で注目を集めていました。
始まる前は、楽観的な雰囲気が醸成されていましたが、その通り上手く行ったかどうかが焦点ですね。
会談結果の主な内容は下記のとおりです。
・米国→中国への3000億円相当の追加関税見送り
・貿易交渉継続
・中国が膨大な米農産品輸入を約束
・米企業とファーウェイの取引を認める
市場を安心させる円満な結果だったと考えています。
ファーウェイへの制裁緩和は驚き
今回の結果で驚いたのはファーウェイへの制裁緩和でした。
アメリカのハイテク覇権を維持するためにファーウェイの封じ込めは肝なので、簡単には折れないと思っていました。
ファーウェイと取引している米企業は多いので、米国経済への悪影響を緩和するための措置と言ったところかもしれません。
米企業との取引を認めアメリカ経済への悪影響を避けつつ、一方で米国・同盟国での使用禁止を維持することで、政治的にはファーウェイを封じ込めを続けるという事なのかもしれません。
本決定は、ファーウェイと取引がある半導体関連にとっては間違いなく好材料です。
あとは、報復対象になりそうだったアップルにとっても良い結果ではないかと思います。
何となくいいとこどりを狙った感もありますが、ファーウェイが息を吹き返す可能性もありますので、アメリカの思惑通りに行くかは分かりません。
次の焦点は利下げ、ブレグジットの行方
さて、G20を無難に乗り切ったことで、市場はリスクオンになると思われます。
個人的には決裂しなければOKというスタンスだったので、想像以上に円満な結果だったと思っています。
週末は懸念が実現しなかった事への安堵と、株価が上がるかも??という期待が混在した気持ちで過ごしていました。
ただし、米中首脳会談の成功を見越して既に株価は大きく上がっていたので材料出尽くしで下げる可能性もあります。
あまり楽観してたら足元救われるかもですね(;^_^A
今回、G20を乗り切ったことで、次の焦点はFRBの利下げになります。
株高が続いたら利下げしないのでは?という気もしますので、こちらも注意深く見守っていきたいと思います。
また、波乱要因としてブレグジットがありますね。
次期首相と目されるジョンソン氏はハードブレグジットを主張しています。
ハードブレグジットが実現すれば市場が混乱する可能性があり、こちらも注意が必要です。
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