けんしんです。
アメリカの通信大手AT&Tがタイムワーナーを買収する計画について、アメリカ司法省が独占禁止法違反に当たるとして買収を中止する訴えをしておりましたが、ワシントンの連邦地方裁判所は訴えを退け、計画を承認する判断を下しました。
AT&Tにとって大きな一歩だが株価は下落
AT&Tの買収を司法省は差し止めていた件は、AT&Tに不透明感をもたらしていましたが、今回解決したことになります。
米国株投資家はAT&Tを保有している人も多いため、判決に胸をなでおろした方も多いと思います。
さて、株価の低迷要因に上げられていた事項が改善したため、株価は上がったかな??と期待して見ましたが、残念ながら下落してました。
それもまた、34.35ドル→32.22ドルと6.2%も下げ…
残念ですが、いつもの事ですね(;^_^A
買収が上手く行っても失敗しても結局株価は下がる
M&Aが実施される場合、買収される側は高値を提示されて株価が上がり、買収する側は財務悪化を懸念して株価が下がることが多いため、下げたこと自体に異論がある訳ではありません。
しかし、訴えられた時は不透明感を理由に下がり、判決で不透明感が払しょくされたら今度は財務悪化を懸念して下げるところを見ると、下げることありきで理由は後付けのようにも思います。
恐らく、買収差し止めの判断が出ていたとしても、経営戦略がとん挫したと見られ、株価は下落しているのではないでしょうか。
AT&Tは米国株の中で非常に悪いパフォーマンスが続いてますので、悪い方にばかり捉えられてしまうのだと思います。
こればかりは市場の受け止め方次第なので、どうしようもありません。
そして、これこそが投資の難しいところでもあります。
AT&Tは割安だが、株価が上がる時期は分からない
AT&Tが割安なのは確かで、適正水準まで上昇すれば利益を取れるとは思います。
しかし、矯正が起きるのはいつか、そもそも起きるのか分からないのが難しいところです。
矯正が起きないまま悪材料が出て、適正水準時代が下落する可能性もあります。
こういう状況ですので、さっさと見切りをつけて、勢いある銘柄に乗り換えるべきという考えも至極もっともです。
(米国株ブロガーの皆さんでも意見が割れるところですね)
私は、AT&Tのような辛抱を要する株を持つ一方で、勢いがある銘柄も保有し、バランスを取る形で進めています。
この辺りは絶対解はありませんので、各々の投資信条に合致し、納得する方法を選びたいですね。
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