おはようございます、けんしんです。
今週はトルコリラの記事は少な目になりました。
たくさん書く=問題が起こっているという事でもありますので、案外この位の方が良い気もします。
それでは、定例のまとめをしたいと思います。
(トルコリラがメインですが、南アフリカランドも過去の名残でちょっとだけ)
1か月レート
1.トルコリラ
2.南アフリカランド
ここ一週間のレート騰落
1.トルコリラ:16.98円→17.26円(+1.65%)
2.南アランド:7.57円→7.28円(▲3.83%)
トルコリラが上昇する一方で、南アフリカランドが下落しました。
南アフリカはGDPの結果が悪く、2009年以来の景気後退との報道が出ていたのでその影響でしょうね。非常に苦しいと思います。
発表された経済指標
1.トルコ
9/3 8月消費者物価指数(前月比):2.30%(予想2.23%、前回0.55%)
9/3 8月消費者物価指数(前年同月比):17.9%(予想17.60%、前回15.85%)
9/3 8月生産者物価指数(前月比):6.60%(前回1.77%)
9/3 8月生産者物価指数(前年同月比):32.13%(前回25.00%)
9/3 製造業PMI:46.4(予想51.9、前回49.0)
2.南アフリカ
9/4 4-6月期GDP(前期比年率):ー0.7%(予想0.7%、前回-2.2%)
9/4 4-6月期四半期GDP(前年同期比):0.4%(予想1.0%、前回0.8%)
9/6 4-6月期四半期経常収支:-1638億ランド(予想-1480億、前回-2290億)
まとめ
インフレ率が非常に悪い
トルコは消費者物価指数・生産者物価指数が共に悪化の一途を辿ってますね。
8月と言えば先月のセリクラがあった時ですね。それは悪化もしますね(;^_^A
ただし、数字だけ見れば酷いものですが、為替レートへの影響はありませんでした。
先月のリラ安が酷過ぎたため、予想より悪いことも想定済みだったのかも知れません。
上記、指標以外で今週は大きな材料は特に発生しませんでした。
ただし、今後注意すべき点が幾つかありました。
シリア政府軍が反体制派に総攻撃の懸念
シリア政府軍が、反体制派の最後の拠点であるイドリブ県に、総攻撃を開始するとの観測が強まっているようです。イドリブ県はトルコとの国境にあり、国連によると250万人の難民がトルコに押し寄せる可能性があるとのこと。
実施されたらトルコにとって最悪ですね。為替も荒れそう…
エルドアン大統領が焦るのも分かります(;´・ω・)
また、こちらのニュースも注目ですね。
トルコ中銀が利上げ示唆
エルドアン大統領の圧力で、利上げは出来ないという認識でしたが、トルコ中銀が次回会合で利上げを示唆したとのこと。
消費者物価指数(前年比)が+17.9%の状況で、現在の金利17.75%は全く足りていないので、実施してくれれば嬉しく思います。
ただし、中途半端な利上げでは効果薄なので、過度な期待は禁物ですね。
また、本当に実施できるの??という懸念は依然残ります。
9/13は要注意ですね。
ブランソン牧師の解放観測
また、米国との関係で懸念となっているブランソン牧師についてですが、起訴した検察官が異動となり、ブランソン氏の釈放観測が出ているみたいですね。
実現すれば、大変ありがたい話です。個人的にも期待してます。
という事で、次週に向けて、以上3点が注目ですね。
1.シリア政府が反体制派に総攻撃するのかしないのか??
2.9/13に利上げを実施するのかしないのか??
3.ブランソン氏解放は実現するのか??
これら次第で上も下もあり得ますが、悪材料のオンパレードだった時期に比べれば、市場心理は良くなっている気がします。
ただ、シリア政府の総攻撃は、トルコリラのみならず、原油や株式など他の資産への影響も極めて大きいと思います。
これが実現したらかなりマズいんじゃないか??と思う次第です:(;゙゚''ω゚''):
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