けんしんです。
日曜にフラッシュクラッシュは回避したと書きましたが、早まったかもしれません。
フラッシュクラッシュというレベルではありませんが、トランプ大統領のtweetで市場が荒れる事態となりました。
ただでは終わらなかったGW10連休
今回、GWが10連休と長いこともあり、連休中の相場急変が危惧されていました。
私は念のためトルコリラのポジションを落としていましたし、他の方でも何かしらの対策を取っていた方も多いように思います。
私としては、5/5(日)の時点で大きなマイナス材料もなく、無事連休を乗り切ったと安堵していました。
しかし、そうは問屋が卸しませんでした。
トランプ大統領がTwitterで対中関税引き上げを表明
10連休最終日となる5/6にトランプ大統領が「中国製品2000億ドル相当について、5/10(金)から対中関税を10%→25%に引き上げる」と表明しました。
ここ最近の市場は、米中貿易交渉について楽観的な見方が主流だったこともあり、先物とドルが大きく下げました。
米国株式市場も大きく下げて始まりましたが、その後値を戻し、NYダウは▲66ドル(▲0.25%)と小幅安でフィニッシュ。一時400ドルを超えるマイナスから切り返したことから終値を見た時大いに安堵したものでした。
しかし、その安堵もつかの間、今度はライトハイザー氏が「金曜日に対中関税を引き上げる」と発表し、時間外で再び下げる展開に。貿易交渉の厳しさを思い知らされる形となりました。
対米交渉の難しさ
この辺りの交渉事はなかなか難しいですね。
中国としては、交渉を続ける中で「ここは強く出ても大丈夫だろう」と判断したのかもしれません。
しかし、アメリカは、表面上は融和的なムードを演出(相手を持ち上げる)しても、実際に交渉すると妥協しない面があるように思います。米朝首脳会談でも会談前は金正恩を持ち上げていましたが、実際の会談では非核化の要求を取り下げず、会談は決裂しました(英断です)。
今回の関税引き上げは5/9(木)の米中交渉が不発の場合実施されるようなので、次回交渉に向けた強烈な牽制球です。中国もかなり焦っているのではないかと推察します。
日本も今後貿易交渉がありますので注意した方が良さそうです。
個人的には、安倍首相とトランプ大統領の関係の良さに期待したいところですが、楽観は禁物ですね。
対中関税は発動しないという意見が多い
市場を揺るがす事象が起こると、私は市場の温度を測りに行きます。
色々見ていると、「関税引き上げは交渉のためのプレッシャーで、最終的には妥結する」という意見が有力のように思います。
実際に関税が発動するという意見はそれほど多くない印象を受けます。
今をチャンスと捉え、買いに向かう方もいるかもしれませんね。
私もこの考えに異を唱えるつもりはありませんが、貿易交渉が上手く行かなかった場合は更に下げると思います。暫くは乱降下を警戒した方が良さそうです。
私は念のため、連休前に減らしたトルコリラのポジションを戻さず、少し様子を見ようと思います。
危機の懸念は大過なく終わることが多いですが、現実の危機となれば大きなダメージを負います。
経済環境が良い時こそ、悪くなることも頭の片隅に置き、過度にリスクを取らないよう運用していきたいですね。
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昨年末に下げた時の方針確認です。
年初も市場が大荒れでした。