けんしんです。
米中貿易戦争が世を賑わせていますが、6/27(木)に米銀のストレステストの結果発表がありました。
そう言えば、去年もあったな~と思いつつ、簡単にまとめと所感を述べたいと思います。
結論から言えば、非常に良い結果でした。
米ストレステスト、18行全てが合格
FRBは27日に同審査の包括的資本分析(CCAR)を公表し、他の全ての銀行も合格したと発表した。おおむね肯定的な結果が27日に発表されたことで、主要米銀は今後1年の自社株買いや配当の計画を公表する道が開かれた。アナリスト予想では株主還元は総額で約1500億ドル(約16兆2000億円)に上る可能性がある。FRB当局者は向こう4四半期の銀行の予想利益をやや上回る還元を承認したと説明。全体的に大手銀は回復力があり資本を注意深く管理していることが今回の審査で示されたとした。
引用元:Bloomberg
結果を受けて、大手行の株価は軒並み上昇しました。
JMモルガン+2.72%、バンクオブアメリカ+2.80%、シティグループ+2.76%、ウェルズファーゴ+2.23%、ゴールドマンサックス+2.65%、モルガンスタンレー+0.74%
まずは結果に一安心
木曜にストレステストの発表があることを知りませんでしたが(笑)、一先ず良好な結果で一安心です。
銀行は危機時のダメージが大きいため、こうしたニュースに対して敏感にならざるを得ません。
今のところ、景気悪化や金利安という懸念がありますが、業績にせよ今回のストレステストにせよ目に見える悪化は出ていないですね。
懸念が懸念で終わり、現実化しなければ嬉しいですが、果たしてどうなるでしょうか?
JMモルガンがギリギリ合格というのは意外だった
ただし、JPモルガンの結果が一番悪かったというのは意外でした。
JPモルガンはリーマンショックでのダメージが少なく、その後の利益・株価の伸びも米銀大手トップでした。
今回も好成績を出すと思っていたのですが、真逆の結果となりました。
逆に、シティやモルガンスタンレーのようなリーマンで大打撃を受けた銀行の方が良好な数字です。
今までの成功体験からリスクを高めたりしてるんでしょうかね??
もし、そうなら危機に対して脆弱になります。非常に良くない兆候です。
米銀では最も信を置いていたJPモルガンですが、ストレステストの結果が良くなかったことは心に留めておこうと思います。
大手行の株主還元は過去最高らしい
今年の大手行の株主還元は過去最高とのことです。
思えば、去年のストレステストで米銀の健全性が確認され、大幅な株主還元に繋がりました。
今年もこの流れが続き、嬉しく思います。
ただし、今後厳しい状況が予想される中で、自己資本の増強を第一にしなくて大丈夫かと思う面もあります。自信の表れなのかもしれませんが^^;
銀行株については大きなポジションを持ち続けるのが心配で、今年に入って削減しましたが、少し安心しました。
去年のストレステスト発表では、一瞬株価が跳ねたものの程なく失速しました。
果たして今年はどうなるか??
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1年前のストレステストでも銀行は良好な結果でした
今思うとモルガンスタンレーを売却したのは失敗でしたね(;^_^A